都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
今回はブラックキャップ等の置き方についてです。
ブラックキャップはロングセラーで、売れてるだけあって非常に有能です。有能なので信者のようになっているお客様もよく見かけますね。
特にお年寄りに多いのですが
「ブラックキャップを置いてるからウチではゴキブリが出なかったのに...」
という声をしょっちゅう聞いてきました。
有能ではありますが、使い方を間違えると逆効果になることもあるのが駆除グッズ。特性を理解し、正しい使い方をしていただきたいと思います
特性
まず基本ですが、ブラックキャップやホウ酸団子は食毒です。寄せ付けないものではなく、食べさせて退治するものです。
新品の箱を開け、中の袋を開封すると、プ〜ンと甘〜い独特な匂いがしますよね?
つまり、あれでゴキブリを誘っているのです。
おいしいよーおいしいよー
と誘い、中にある毒を食べさせて退治し、毒まみれとなった死骸を食べたゴキブリもまた駆除できる!というのがメーカーの謳いであり、理想ですよね。
私たち駆除業者も食毒は使います。より効果の高い、ベイト剤と呼ばれるジェル状の物です。
しかし、ベイト剤を一般住宅で使う場合には細心の注意をはらいます。
チャバネや繁殖している場合は迷わず使いますが、イレギュラーでたまたま迷い込んできたんだな、と判断した場合は、まず使いません。誘引する可能性があるからです。
ブラックキャップやホウ酸団子は、魔除けのお守りでもなんでもなく、あくまでエサであることは認識しておいたほうがいいですね!
避けたい置き場所
という特性から置く場所を考えていくわけですが、まずは避けたい場所から考えていきます。
誘っているのだから、最悪なのは玄関のドアの左右やベランダの窓の左右です。ここに置いている人をかなり見てきたしたが、想像してみてください。
例えばたまたま玄関先を野生のゴキブリが通ったとして、普通に考えるとそのままスルーしますよね。エサも水もないし。
それが、
G「玄関の向こうからなにやらいい匂いがするぞ...」
となったらどうでしょう?
玄関に隙間があればそのまま侵入されてしまいますし、隙間がなくても住人の帰りを待って、玄関の開け閉めのときに一緒に入ってくるかもしれません。
そこに匂いがなければスルーしていた可能性が高いのです。
ブラックキャップは優れた駆除グッズではありますが、忌避剤でもなければ、魔除けのお守りでもないということは認識しておきたいですね!
個人的には外用で置いておくのもあまり良くないかな?と思っています。
近所の野生のゴキブリを全滅させるなんて到底不可能。
ゴキブリ対策は、近寄らせない・侵入させない!
これが大切になってきますので、外壁に近い場所への設置は避けるのが無難です。
おすすめの置き場所
ではおすすめの置き場所はどこか。
避ける場所と逆の考え方をすれば、外から誘うことなく、且つ侵入してしまったゴキブリが通る場所。ということになります。
それはズバリ!
水回りの収納奥の暗いところが基本となります。
ブラックキャップは予防ではなく、あくまで部屋内に侵入されてしまったゴキブリを退治するものです。そして侵入してしまったゴキブリは高確率で水回りへと向かいます。なぜなら、水とエサがあるからですね。
なので、その侵入しやがったゴキブリに食べさせてそのままどこかでお亡くなりになってもらうという流れに期待!
が正解。
水回りの配管周りにはほぼ隙間がありますので、床下から誘引しないよう、水回りの穴埋めが完了した状態で、が理想となります。
時期
続いてブラックキャップを設置する理想の時期ですが、ブラックキャップの有効期限は、メーカーの公称によると約1年間となっています。
なので、1年に一度交換すれば大丈夫ですが、匂いを出すものを放置しておくと匂いは徐々に弱まりますよね?
ブラックキャップも毒の効果は長く続くと思われますが、時間が経つにつれ、匂いは薄まります。
食べてくれれば死にますが、食べてくれなくなるのです。つまり、ブラックキャップを設置するのに適した時期は、ゴキブリの活動が活発になる直前。
ゴキブリが最も活発なのは、7〜9月ですので、春先に設置するのが最も効率の良い使い方となります。
秋に設置すると、一番強い状態で冬を迎えますからね!
例外
ただし何事にも例外はありまして、、
それは、すでに部屋の中で繁殖されてしまった場合。
これはもう侵入云々ではないので、設置しまくるしかないですね。
メーカーの謳いの通り、死骸の連鎖に期待することになります。
まとめ
といった感じでブラックキャップ等の食毒についてでした。
なんせ相手は生き物なので、様々な症状・予想だにしないイレギュラーは起こりますので、例外となるケースもあるかと思いますが、これらが基本的な考え方となります。
玄関の開閉がある以上、ゴキブリに100%入られないというのは無理です。
ヤツを部屋の中に呼び込むことなく、万が一入られたら人知れず死んでほしい。
そんな使い方をすれば、非常に有効だと思います!