都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
ゴキブリが部屋内で繁殖してしまい、ブラックキャップ等の食毒系や、ゴキブリホイホイのような捕獲罠では追い付かなくなってしまい、バルサンやアースレッドといった燻煙剤を炊く予定の人も居るかと思います。
自分は駆除業者ですので、市販のゴキブリ駆除グッズを使うことはありませんが、駆除に伺ったお宅がバルサンを炊いた後ということは割りとあるので、色々な効果は見てきました。
効果はあるとは思うのですが、用法の注意をよくよく読まないと大変なことになってしまうこともありますので、その辺について書いてみたいと思います。
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バルサン・アースレッド系の燻煙剤の効果
上に書いたように、業者は一般的なゴキブリ駆除グッズを使うことはないので、バルサン等について深く語ることはできませんが、お客様が使ったあとを見る限り効果は高く、非常に優れた商品だと思います。
自分がよく見るのは管理会社からの依頼で、ゴキブリの繁殖が原因で入居者が退去したお部屋のように、空室となっているお部屋の駆除が多く、到着すると「バルサンを炊いた後です」と聞きますが、床に大量のゴキブリの死骸が落ちています。ホウキで掃いて捨てるレベルです。
しかしゴキブリも賢いもので、煙にイブされると煙の届かない床下へと逃げていき、煙の効力がなくなるとまた部屋内に戻ってくるから、根本的な駆除とはならないことも多く、自分達駆除業者へ依頼が来るパターンが多いのです。
そんな感じで効果は期待できるバルサン・アースレッド系の燻煙剤ですが、ひどい目にあったこともありまして...
案件の前提
そんな目に会った今回のお客様は、管理会社ではなく普通の賃貸住宅、1Rに住むお客様からのご依頼でした。
入居したばかりなのに「チャバネゴキブリが部屋内で大量発生していてなんとかしてほしい」とのこと。
当日となりまして、時間通りに到着してピンポーン、と呼び鈴を押すも誰も出てこない。
どうしたものかと電話をかけると出てくれて「ちょっと駅の方に行ってて10分以内に戻ります~」とのことでした。
良かった良かった。と思って、マンションの外に出てボーっと待っていました。自分たちゴキブリ駆除業者は、ゴキブリ駆除で伺ったことはできるだけ近隣の人にバレないようにしたほうがいい気がするので、こういう場合は玄関先では待たないようにしているのです。
数分待っていると、お客様らしき人が近づいてきて
「ゴキプロさんですか?」
と来られて無事合流。状況を聞いたりしながら、一緒にお部屋へと向かったわけですが...
入室&ゴキブリ駆除開始
鍵を開けてもらって部屋の中に入った瞬間、何やら違和感が、、
お部屋自体はきれいな感じなのですが、軽いシンナー臭というか、鼻にツーンとくるというか、、
何とも言えない感じでしたが、あまりお部屋の匂いの話をするのは失礼なので、作業に入りました。
床には20~30匹のチャバネゴキブリの死骸が転がっており「何かされましたか?」と聞くと
「ああ、さっき燻煙剤を炊いたんですよ」
と軽く答えられまして
「そうですか」
とか答えながら、そこから5分も経たないうちに息苦しくなり、喉が苦しくなって咳き込むようになりました。
異変
最初は「○○で~(作業や状況の説明をしている)ゲホッゲホッ...失礼しました」とか言って、耐えながら作業していましたが、すぐに部屋の中に居られないレベルになってしまいました。
その頃にはお客様の方も咳き込むようになっていて、これは何かおかしいぞと、2人して逃げるようにベランダへ行き、涙と鼻水をダラダラ流しながら咳き込み続けました。
これは本当に苦しかったです、、
換気扇をマックスにして、しばらく2人で外に避難。
自分のほうが苦しかったようで「ちょっとすみません...」と言って自動販売機へ行き、水を購入してうがいを続けているうちになんとかおさまってくれて復帰。
なんとか作業は完了しました。
燻煙ゴキブリ駆除グッズの危険性まとめ
このようなケースは珍しいのかもしれませんが、以降若干のトラウマになるくらい苦しかったですね、、
お客様の過失なので、あまり深く追求することはできませんでしたが、おそらく炊いたあと換気に時間が必要な燻煙剤だったのだと推測されます。
くり返しになりますが、バルサンやアースレッドといった市販の燻煙剤は、ゴキブリ駆除の効果に期待のできる、非常に素晴らしい商品だと思います。
しかし、中には使用後のお部屋の処理が大変なものもあると聞きますし、今回のように人体に影響を及ぼしてしまう可能性もあり、危険性は否定できなかったりします。
しっかりと使用上の注意をよくよく読んで、ゴキブリ駆除に挑んでほしいと思います!