都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
今回は、ゴキブリが卵を産みがちな場所についてです。
※この記事にG画像はありません
ゴキブリが卵を産む場所というのは様々ですが、やはり人目につきにくい場所を選んで産んできやがります。
よく半分冗談で言っているのですが、ゴキブリとはいえ親が子のことを思う気持ちは同じで、安全な場所を選ぶのです。本能ですね。。
だから部屋の中の、廊下の床面にポトリと落ちていたなんてことはまずありません。
卵の有無というのは繁殖しているかどうかの判断材料のひとつなので、気にしてみるべきだと思うので、その王道・意外な場所というのを書いてみたいと思います。
ゴキブリの卵の基本
ゴキブリの卵は意外と大きくて、蝶々が葉っぱの裏に産み付けるような小さな粒が点々と...といったものではなく、大豆くらいあります。
長財布のような形の長方形で角は丸く、大豆のような膨らみで8mm前後の大きさ。色は親の羽の色そのままに黒光りしており、その中に20~30個の卵が入っています。
そんな感じなので、卵があれば見落とすことはありません。
卵をよく見かける場所
一番よく見かけるのはやはりキッチン台のシンク下の収納の更に下。点検口を開けたところですね。
ここは排水管や水道管が通る穴が床に開いていて、それは基本的に外とつながっているし、まず開ける人は居ない。狭い。暗い。安全。ゴキブリが大好きな場所なのです。
部屋の中がいくらきれいでも、ここを開けると卵が...なんてことも珍しくありません。
また、ここには死骸があることも多く、繁殖が始まっているか気になるかたは、まずこの点検口を開けてみることが一番最初に確認することとなります。
冷蔵庫の裏
冷蔵庫の裏というのもよく見かけます。冷蔵庫を引っ張り出して掃除する。これを日常的に行っている家庭はほとんどありませんよね。
整理整頓されたLDK。チリひとつ落ちてない床面。きれい好きな人なんだろうな。というお部屋でも、冷蔵庫の下だけはホコリが。。
なんてところも珍しくありません。今は冷蔵庫の下にカバーが付いてる冷蔵庫も多く、そうすると下のホコリも目に付きませんしね。
しかしそうすると、人目につかない。狭い。暗い。安全。と、ヤツらにとっての快適空間が出来上がってしまいます。
安心すると卵を産みます。
キッチン台の下の床面には卵もフンもなかったのに、冷蔵庫の裏には卵が5個なんてこともありました。
日常的に清掃する必要はありませんが、年に1度くらいは引っ張り出して掃除したいところですね。
この2箇所が王道となり、以下意外な場所となります。
意外な場所①-壁
例えば洗濯機横の壁。気持ち悪い話ですが、ゴキブリの卵の感触というのはカリカリな感じです。が、産んだ直後は体液が付いていて粘着しています。哺乳類の赤ちゃんと同じですね。
なので、床面から90度の壁にくっついていることもあります。
洗濯機の裏も冷蔵庫の裏と似たような理由でヤツらは好きなのですが、洗濯機は音が鳴るからか冷蔵庫ほど王道ではありません。
なので家族で住んでる家ではあまり見ませんが、週に1回2回しか洗濯しないような一人暮しの1Rの部屋なんかでは、たまに巣になりかけていることがあります。
洗濯機の横の壁はだいたい白いですよね?その壁に卵がピタっとくっついていたことがありました。おそらく裏側で安心し、夜になって電気が消え、裏と横を間違えたのだと思います。
卵は気持ち悪いですが、見逃してしまうと数週間後には20~30匹の幼虫が、、洗濯機の裏を見ることはなかなかないので、横に産んでくれて逆にラッキーでした。
意外な場所②-押入れ
このように、卵がある=巣の前兆。
そして、巣ができやすい=水がある。
なので、やはり卵を見つける場所は水回り近辺が多いのですが、たまに寝室や書斎で見つけることもあります。
極端だったのが、古めの物件で、古めの物件って割と間取りに余裕があるじゃないですか?このお宅も広めの収納で、昔ながらのTHE・押入れといった感じで、ふすまを外して上手いこと押入れを活用されていました。
ここまではいいのですが、キッチンではほとんど見ないのに、その書斎で頻繁に見かけるようになった、、との依頼でした。
隣の住人の部屋がだいぶ汚部屋らしいので、窓に隙間があってそこから入ってきてるのかな?と思って伺うと、その押入れの最上段の部分に鳥かごを引っかけて、インコを飼っていたのです。
何の関係が?と思われるかも知れませんが、鳥かごの中のインコは、エサをつつき、水をつつき、それらが飛び散った物。つまりエサや水が床に落ちていて、そんなに不潔な感じではありませんでしたが、毎日掃除してる感じでもありませんでした。
これでは水回りと同じく格好の棲みかとなってしまいますよね。押入れには収納ボックスもあり、狭い・暗い・安全なスペースもあるし、、
と思ってその収納ボックスを引っ張り出すと、大変なことになっていました。細かい描写は自重しますが、卵が複数個あったとだけ(笑)
意外な場所③-押入れ2
収納といえば、水っ気もエサの気配もないのに、収納の壁にピタっと卵があったこともありました。
新し目の物件ですと、収納の壁はだいたい白のクロスですよね?しかしこの物件は、割と古めの物件で、昔よく見たベニヤの壁でした。薄茶色のやつですね。
入居して即ゴキブリが出始めたのでとの依頼で、その時に「内見のときには気づかず入居して気づいたけどこれは何ですか?」と。
「ゴキブリの卵です」
というとビックリしていましたが、空室の期間が長いとこのようなこともありますね。
意外な場所④-ベッド
そしてこれが一番ビックリした場所なのですが、、
寝室です。寝室で幼虫をよく見かけるというのです。運悪く卵持ちに侵入されて、産まれてしまったのかな?
と思って、薬剤をしっかりと散布すれば幼虫なんてすぐに死ぬので大丈夫だろうと思っていたのですが、カーペットをはがしてチェックしてほしいと言われまして。
畳の部屋にカーペットを敷いて、その上にベッドがひとつ。机がひとつ。家財は少な目なので可能と言えば可能ですが、、
労力を考えると若干躊躇気味でしたが、そのほうが確かな駆除にはなるので、そうすることにしました。机をベッドの方にずらしてカーペットを半分たたみ、畳がむき出しとなったスペースにベッドと机を動かしてカーペットを移動すれば、完全に畳が見える状態になるな、と。
しかしこのベッドがスノコベッドでフニャフニャだったのです。
なのでまずはそのスノコベッドから掛け布団とマットレスを取ってキッチンに持って行くことにしたのですが、マットレスを持ち上げて裸になったスノコの凹凸の部分
に、ゴキブリの卵が、、、
これはビックリするとともに感心してしまいました。よくもまあこんな場所を見つけたな、と。
しかしマットレスを持ち上げなかったら気付かなかった卵なので、ゾッともしました。気付かなかったら数週間後にはまた新たな幼虫が数十匹産まれてきたのか、、と。
まとめ
このように、ゴキブリというのは目立たない場所に卵を産みます。王道は水回りですが、本当に奇想天外な場所にも産みます。
だから完全に卵を見つけようと思うと、引っ越しレベルですべての家財をひっくり返さないと不可能なのです。それでも見落とす可能性はあると思います、、
卵持ちに入られるということは運の要素も強いかと思われますが、やはり最初の1匹に入られないようにしっかりと対策・日々の生活で注意。
これが大切になってくると思います!