都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
ゴキブリ駆除日記シリーズ。
今回は、飲食店についてです。
日々ゴキブリ駆除をしていると、ゴキブリの繁殖具合や水回りの形状、賃貸ゆえの防ぎようがない環境、等々本当に色々な状況がありますが、手応えも様々だったりします。
築浅物件でしっかり侵入経路を埋められて「これはほぼ再発しないだろう!」というときから、昭和な平屋で建物自体が隙間だらけ。工務店レベルの工事をしないと防ぎようがないだろう...という物件で、更に外は草ボーボーなんて場合は神頼みになってしまったりします。
サザエさんの家とかゴキブリ的には最悪ですね(笑)
が、飲食店の場合は、完全駆除に向かう店と再発する店の傾向は顕著だったりします。飲食店を困らせるのはほぼチャバネゴキブリでタチが悪いのですが、施行中に
「このお店は大丈夫だろう」
「このお店は再発の連絡がくるかな...」
と、予想ができてしまったりして、それは結構当たったりします。
改善する店・しない店
改善する店とか以前しない店。傾向が明確なその根拠は実に単純で...
清潔にしているかどうか。
この一点につきます。客席はどのお店もきれいにしていますが、厨房の中は本当に色々でして、、
定期的に床掃除をしているお店からは「改善しないんだけど」という連絡はほぼきませんので改善しているのでしょう。
少し汚れている程度のお店もほぼ改善へと向かいますが、忖度なく言いますけど汚いお店。これは残念ながら改善しないことも多いです。
汚いってどれくらい?と思われるかもしれませんが、厨房のシンク下やガス台の下が油でベットリ。さすがに調理や皿洗いで立つところは滑って転ぶのを防ぐためか、油がベットリではありませんが毎日ゴシゴシやっている床には見えません。
改善しない理由
チャバネゴキブリもゴキブリなので、やはり暗くて狭くて安全な場所を好みます。それは飲食店でも同じで、客席よりは厨房。厨房の中でも作業スペースよりはシンク下・ガス台の下・冷蔵庫の裏に潜んでいます。
チャバネゴキブリは、薬剤散布ももちろん有効なのですが、ベイト剤と呼ばれる食毒が効果的です。
食毒とはブラックキャップの親玉みたいなもので、ジェル状になっているからより匂いで誘い、より食べやすく、みたいな物です。
こいつをパクパク食べさせて壊滅を目指すのですが、床面が油ベットリだと食べてくれないのです。なぜかというとこれまた単純で、ベイト剤に誘われるまでもなく周りは油だらけ。エサで満たされているからなのです。
そりゃ食べてくれませんよね。
そして散布する薬剤の特性は、壁や床に付着させ、その薬剤が付いた壁や床をゴキブリが歩くと徐々に弱って死んでいくという物なのですが、これもやはりきれいな床面に比べると効果は薄れてしまいます。
捕獲に関してはビッシリ捕まりますので効果はありますが、残念ながら焼け石に水レベルです。
改善しない場合の対策
改善しない場合の対策ですが、こんなもの簡単ですね。
掃除をしましょう!
日々清潔さを保ちましょう!
これだけです。
自分のゴキブリ駆除の師匠は元々は清掃業から興した会社の代表なのですが、その師匠が「油を剥離したら一発で改善したけど剥離剤まで使って大変だった」と言ってました。
自分は清掃業ではないし、個人なのでそこまでしませんが、剥離を業者に頼むと結構な請求がきます。日頃からきれいにすることを心がけたほうがよっぽど安く済みますね。
責任者の差もなかなかのもの
と言ってもメチャクチャ清潔にしてるお店でも改善しないところもあります。
相当数の店舗が入ってるビルで、ビル自体で繁殖してて、ビル自体古くて壁等に穴が多い。特に飲食店のシンクやガス台はガッツリ工事で設置されているので、見えない壁が多いのです。冷蔵庫や棚も大きいですしね。
これではいくら清潔にしていても、次から次へと入られてしまいますので、イタチごっこは続いてしまいます。
このような場合は、一度すべての物を外して壁をチェックし、水回りを埋めてしまうか、ビル全体の消毒をしないと完全駆除は厳しいです。
厨房を清潔にしている店の現場責任者の方は、心も清らかなのか人格者が多く、筋道立てて説明させていただくと、1万2万の自分に払ってる金額では根本の改善とはならないことに理解を示していただけます。
が、汚ったない厨房の店の店主。
これはクレーマー気質が多くて困ってしまいますね。中には脅しをかけてくるような輩も居ます、、
そもそも食べ物を提供する仕事なんだからもっときれいな職場作りを考えろよ!
と思いはするのですが、面と向かっては言えないのでここで書かせてもらいました(笑)
まとめ
上に書いたように清潔にしてても建物の構造上完全駆除とはならないこともありますが、確率として見れば歴然です。
ゴキブリ対策でもそうですが、食べに来てくれるお客さんに裏を見られても恥ずかしくない程度には清潔さを保ってほしいですね。食べに行く側としても。