都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
ゴキブリの侵入経路とその対策シリーズ。今回はエアコンについてです。
現場でお客様から「エアコンが怪しいと思うんですけど」という言葉を、ビックリするくらい聞きます。
今はネットで色々と調べられるから、それだけネットに「ゴキブリの侵入経路としてエアコンがある」と書かれているのでしょう。
実際のところ、そこまでエアコンが侵入経路として怪しいのかというと、疑問符がつくくらい普通は薄いと思いますが、確かに侵入経路の1つであることは間違いありません。
ではどの様な場合が危険となるのか、ヤバいエアコンを多数の画像で紹介。対策も書いています。
※この記事にG画像はありません
エアコンの室外機近辺
エアコンというのは、エアコン本体からホースが出ていますね。
そのまとめられたホースは、2本の管と冷気によって排出されたホース(ドレンホース)からできています。
そのホースが意外と太いから「ここから入ってきたのではないか?」と思う人が多いのだと思っています。
しかしこの3本のホースは、ドレンはそこそこの太さがあるので入られてしまう可能性はゼロではありませんが、残りの2本は単なるガス管で、周りの保護用のスポンジのせいで太くなっているだけで、中身は非常に細い管となっています。
ですので、この管からゴキブリが入ってくることは不可能となります。
パテをチェック!
では、エアコンがゴキブリの侵入経路となってしまうのはどこなのか?
というと、上記のエアコン本体と室外機をつなぐホースが通るトンネルのような穴がそれになります。
エアコン本体と室外機をつなぐため、多くの場合は壁に穴を開け、トンネル状の部品を付けて通しています。
つまり、室内とベランダの間の壁に直径8~10cmほどの穴を開けて外とつながっているのです。
穴があいていては防虫は別として、雨は入ってくるし、冷気(冬は暖気)が逃げてしまうし、建物自体危ないので、だいたいしっかりとパテで埋めてあります。
しかし、極々希にエアコン屋さんのうっかりミスなのか怠惰なのかわかりませんが、パテがまったく付いていない場合があります、、
この場合は残念ながら、外に居るゴキブリに対して無防備な状態となってしまいます。業者を呼ぶか、ホームセンターに行ってエアコン用のパテを購入し、穴をしっかりと埋めてしまいましょう。ネットでも普通に購入できます。
また、10年以上ここの施工を放置している場合。これはわりとよく見かけますが隙間がガッツリ開いてしまいます。
外壁、部屋内ともに可能性がありますので、まずは外壁から見ていきましょう。
一番下の画像のパテの劣化はエグイですよね。完全に無防備な状態です。
部屋内のパテが浮いてしまった状態はこんな感じです。
ゴキブリが入ってこれそうな感じは伝わるかと思います。
これはエアコン屋さんの手抜きでもなんでもなく、単純にパテの劣化ですね。
これだけ開いていればゴキブリは余裕で入ってきます。同様にパテを買って埋めてしまいましょう。
パテがまるでないパターン
最悪な状態でして、これはさすがにエアコン屋さんの手抜きかミスだと思いますが、パテがまったくついていないことも、極々稀にあります。
例えば
外壁にパテがまったく付いていませんよね、、
最悪なのが
これです。これ、部屋の中から見たところなんですよ、、
部屋内にパテはなく、外の光が見えるのがわかりますよね。本当に最悪です。外とまったく遮断されてない状態ですね。
自分なんかはこれが仕事だから、お部屋に入った瞬間気づきましたが、お客様に伝えると
「ほんとだ...」
と言われていたので、普通は目に付かないのかもしれません。
しかし見たらすぐにわかりますので、しっかりとチェックしてみてください!
エアコンの取付けによっては不明な場合も
しかしエアコンの取付け具合によっては、パテの状況を把握できない場合もあります。
エアコン本体の裏に穴が開いている場合
最近よく見るタイプですが、室外機との穴を室内の見えるところに開けず、エアコン本体の裏に開けている場合。
この取付け方法で施工された場合は、室内のパテの状況を確認することはできません。
外に出て、壁からホースが出ている箇所を見つけ出し、パテの状況を確認しましょう。
多くの場合は室外機のすぐ上にあります。
外の壁も見えない場合の対策
これもよく見ますが、エアコンから出ている箇所がカバーで守られているものがあります。
この場合は外からもパテの状況は確認できませんので、カバーを外してしまいましょう。
まず間違いなくパテで埋まっていますが、カバーを外すとパテも何もされておらず、室内が丸見えでドン引きした例がこちら。
外壁にカバーがあるので部屋内に光も確認できず、外からはカバーで確認できず、しかし部屋内と外は完全につながっています。最悪ですね...
万が一パテがなく穴が見えてしまったら、パテで埋めてしまいましょう。
しかしこのカバーのビスは異常に長いことが多いので、根気を持って外してください(笑)
カバーも外れない場合の対策
外壁の塗装によって、ビスがガッチガチに固定されてしまい、カバーを外すこともできない場合があります。特に賃貸の場合なんかは、あまり無理して外すことは危険ですよね、、
その場合はカバーの根本を埋めてしまいましょう。
エアコンのホースのカバーというのは
という風になっているので、その根本を埋めてしまえば、エアコンの穴からのゴキブリの侵入を断つことができます。
この穴を埋めてしまいます。
自分たちはこのようにパテで埋めますが、物理的にゴキブリが通れないようにしてしまえば何でもいいので、隙間が見えなくなってしまうまでガムテープを巻いてしまってもいいでしょう。
ただし、賃貸の場合は、ホースの周りのスポンジが破れてしまい、退去時に請求されないよう、現状回復を意識してあまりムチャはしないようにしてくださいね(笑)
ドレンの対策
もう1つのエアコンにおけるゴキブリの侵入経路は、ドレンホースです。
確かにゴキブリが通れるだけの太さはありますし、エアコンに直結してはいるので、侵入経路としての可能性はゼロではありませんが、そこそこの長さもありますし、イレギュラー的な侵入はあっても、恒常的な侵入経路としては薄いかと思われます。
それでも心配な人は、ドレンホースの先っぽに専用のキャップを付けてしまいましょう。
数百円なので、気楽に取り付けることができます。
なんならキッチンの生ゴミ用の網を切って、輪ゴムやテープで巻いてしまっても問題ありません。
エアコン対策まとめ
エアコンからゴキブリが入ってくる場合の対策について書いてみましたが、冒頭でも書いたように、侵入経路としてのエアコンは、そこまで濃くはありません。
エアコンをつけたらゴキブリが出てきた!
となるとインパクト抜群なのは確かですが、多くの場合は元々部屋内に居たゴキブリなのです。
元々居たゴキブリが留守中に部屋を遊び回り、暗くて狭いエアコン内に入り込み、エアコンが作動した音にビックリして出てきた。
というケースがほとんどかと思います。
なので、エアコンはゴキブリの侵入経路としては薄い。ということになるのですが、侵入経路の1つであることも確かですので、しっかりチェック&対策をして、ゴキブリの出ない部屋を目指しましょう!