都内のゴキブリ駆除業者ゴキプロです。
今回は、ゴキブリの卵についてです。
ゴキブリは1匹見ただけでもイヤなものですが、とはいえそのほとんどが偶発的に侵入されたものです。
部屋内のゴキブリに対してもっとも気をつける必要があるのは、ゴキブリの繁殖を防ぐこと。これに尽きます。
ゴキブリを1匹見ただけでも確かにイヤですが、部屋内で繁殖してしまうと大中小、赤ちゃん〜幼稚園児〜小学生〜中学生〜高校生〜青年〜中年〜老人と、本当に老若男女。様々な年齢のゴキブリをしょっちゅう見かけることとなってしまいます。
繁殖(はんしょく)とは生物の個体が増えることを指す。 自然に増える時にも、人工的に増やす時にも、この言葉が用いられる。 wiki:繁殖
要はゴキブリの卵=ゴキブリの繁殖の象徴だったりします。 卵を見つけてしまうと危険度は一気に上昇しますので、正しい知識を身につけ、対策・対応をしていただきたいと思います。
※日常見られるゴキブリは、クロゴキブリ・ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリ・チャバネゴキブリですが
大型:クロ・ワモン・ヤマト
小型:チャバネ
と扱っていますので、ワモンとヤマトはクロゴキブリと表記しています。
※この記事にG画像はありません
ゴキブリの卵の特徴
見た目・大きさ・色
ゴキブリは言っても小さな虫です。
だからか、葉っぱの裏側に点々と付いている蝶々の卵のように、小さな卵の羅列だと思っている人がとても多いですが、まったく違います。
画像は自重して絵で描いてみるとこんな感じです。
大きさで言ってもクロゴキブリで0.7cm~1.0cm、チャバネが0.5cmと、まるで大豆が転がっているような感じで落ちています。
色は完全に成虫の羽の色とリンクしており、クロは真っ黒。チャバネは薄茶色。ワモンとヤマトは濃い茶色です。これは、卵の殻が親の羽の成分から生成されているからで、実際潰すとバキバキっという音と、昆虫の羽を割った感触にかなり近いことからも実感できます。
中身
印象より大きなゴキブリの卵ですが、もちろん生まれたての幼虫は7mmもあるはずはありません。その中身は
こんな感じで複数(20〜40個)の卵の集合体が、1つの卵となっているわけです。
「ゴキブリ1匹見つけたら100匹居ると思え」は、この辺も言われのひとつかもしれません。
孵化までの時間
親が卵を産み落とし、その卵が孵るまでにかかる時間。これは対策において意外と大切だったりします。
孵化までの時間 | |
クロ | 約1ヶ月 |
チャバネ | 即 |
クロゴキブリは産み落として約1ヶ月は放置され孵化し、チャバネは産み落とされたら即孵化。この知識はゴキブリを駆除・対策するにあたって意外と大切です。
実際現場で、クロの卵は散々孵化前に潰してきましたが、チャバネの卵は99.99%(数字は適当ですが)抜け殻です。
チャバネの現場で「キッチンマット下に逃げて行ったと思い、意を決してマットをひっくり返すと小さな幼虫がたくさんフアーっと出てきた...」というお客様も居ました。
産卵時期
産卵時期に関しては、色々なサイトで〇〇ゴキブリは▶︎月、XXゴキブリは△月。なんて学術的に書いていますが、こんなものは机上の空論です。
ゴキブリの卵の産卵時期は現場で見るかぎり、ハッキリ言って年がら年中です。いつだってあります。
しかしこれを書いてる今5月中旬。この時期「小さなゴキブリを複数見ます」というお客様が極端に多いので、春先に孵化する卵が多いのは間違いありません。
殺虫剤や薬剤が効かない理由
ゴキブリの卵は、外からの薬剤は一切効きません。
なんならゴキブリ専用の殺虫スプレーを卵に吹き続けても無理な印象です。
その理由は、上に書いた卵の特徴にあるように、ゴキブリの卵は二重の殻に守られているからです。
ニワトリの卵でいうと
な状態ですね、、 いかに屈強なガードなのかがイメージできるかと思います。
ゴキブリの卵を見つけたら
と書いてきたように、ゴキブリの卵は非常に屈強です。 しかし、意外と大きいので見逃すこともありません。なのでもしゴキブリの卵を見つけてしまったら...
ゴミ箱に捨てる
ゴミはゴミ箱へ。これ自体は合っていますが、ゴミの収集日までに時間があると部屋内で孵化してしまう可能性があります。
そうなってしまうと部屋内での繁殖開始です、、
よってゴミ箱は論外!
掃除機で吸う
理由はゴミ箱とほぼ同様。
よって掃除機も論外!
トイレに流す
トイレに流してしまうと、部屋内で繁殖してしまうリスクは消えますが、下水道のどこかで生還し、孵化してしまう可能性が残ります。
自室でのリスクは回避できたものの、他人に迷惑になる可能性が...
よってトイレに流すのは自重しましょう!
潰す
外からの薬剤が効かない以上、ゴキブリの卵を見つけたら潰してしまう以上の手はありません。
自分たちはゴキブリの卵を見つけると、トイレットペーパーにしっかりと包み、バキバキバキっと親指と人差し指に挟んで潰してしまいます。
それをトイレに流してしまいます。こうすることによって、その卵が孵化することはなくなります。
そのハードルが高いと感じる方は、新聞や雑誌に包んでしっかり踏みつぶしてもいいかもしれませんし、絶対に出てこられないくらいガムテープで巻いてしまってもいいかもしれません。
しかし、卵は親ほど気持ちが悪くはないので、しっかりと潰すのがベストかと思われます。
そして最後にゴキブリが卵を産みやすい場所ですが...
ゴキブリが卵を産む場所は?
基本的に暗くて狭い、親が好む場所に産みます。廊下にポツンと1つ。なんてことはまずありえません。
例えば冷蔵庫の裏や下
別の記事でも書きましたが、冷蔵庫の下はなかなかマメに掃除をする場所ではありませんので、安心されると完全にナメきってきます。1つの冷蔵庫周りから、10個以上の卵が出てきたこともあります。
これらがすべて孵化してしまうと、時期をズラして200〜300匹の幼虫が、、
★関連記事:ヤバイことになる前に冷蔵庫や洗濯機はせめて年1で掃除しましょう
例えばキッチンの引き出しの中
これも別の記事で書いていますが、キッチンの引き出しも、数年に渡って触っていないと完全にナメてきます。安全だと思われたらやりたい放題ですね、、
★関連記事:キッチンの引出しの放置も危険!育児がたいへんなのもわかりますが…
そしてやっぱり床下
そして侵入経路の王道である床下。
床下といっても1階限定ではありません。3階なら床と2階天井の間の空間を指します。
ここに巣喰われてしまうと、卵を確認するには床材を剥がして確認する以外の手はありません。しっかりと床下との隙間をふさいでしまいましょう。
また、床下の一歩手前点検口を外した、普段見ない場所。
こういうところです。だいたいのキッチン台・洗面台は、床の階層より一段高くなっていますよね。
この画像で言うと、外枠の白いところが普段収納で使っているところで点検口を開けたところです。点検口から見える木の部分がフローリングが貼ってある床材。その下に見えるコンクリが床下です。
この床材の階層は、ほぼ目視で確認できますが、意外とここにポロっとひとつだけ卵が有ったりします。ドライバーがあれば誰でも開けられるので、勇気があれば確認してみてください。
その他
その他、見つかりにくいところはすべて卵を産み落とされる危険性があります。
押入れの壁(ベニヤ)にくっついていたり、通気口のわずかな平面の部分にあったり、プランターの底にビッシリとあったり、奇想天外というかなんというか、本当にゴキブリの知恵には驚かされることも多いのです。
また、いかに憎きゴキブリとはいえ、自分の生命を守ることや、種の存続にかける思いはすべての生物に共通というか、親が子を思う気持ちは同じなんだな...
と思うこともしばしば。
見つけたら容赦も躊躇も無く潰しますけど(笑)
とにかく凄まじい能力で、外敵に見つかりにくい場所を見つけ出し、産み落とすことは間違いありません、、
ゴキブリの卵まとめ
ゴキブリの卵について書いてきました。
孵化すると大変なことになってしまいますが、見つかることも珍しくありません。
大豆かなにかと勘違いすることなく、冷静に対応しましょう!